連盟について
シェアハウスだからできる、
ソーシャルグッドとセーフティーネット
現在、日本には5000棟近くシェアハウスがあり、もうシェアハウスのない都道府県はないとまでいわれています。(日本シェアハウス連盟「シェアハウス市場調査 2021年度版」より)
少なくないシェアハウスが一人暮らしよりも家賃が安価であることや、保証会社や保証人が必要ないケースが多いため、若者を中心に多くの方が利用しています。
様々なコンセプトのシェアハウスがあり、充実の設備を売りにしたり、海外交流、古民家活用、起業、ゲーマー向け、中にはシングルマザー向けや、オーナーの親子と血のつながらない若者が共に住むシェアハウスもあります。
一方、日本では年々格差や貧困が広がり、相対的貧困率はG7(主要先進7カ国)で2番目に高いとも言われています。(OECD「OECD対日経済審査報告書 2017年版」より)
また、インターネットやSNSが普及することで可視化され、家庭での引きこもりやDV、ブラック企業や詐欺による被害、家庭環境による金銭や情報の格差などの多くの問題が若者に広がっていることがわかっています。
しかし、ネットカフェや性産業などがある意味でのセーフティーネットとなっていることで、NPOや行政による従来の福祉や支援が行き届かなくなっています。
そこで私達は、多様性のある多くのシェアハウスが、通常の運営を続けつつ、それぞれの事業者ができる範囲で支援を行うことで、様々な問題を抱える若者が駆け込むことのできるセーフティーネットを作っていくことができるのではないかと考えました。
現代の駆け込み寺®として、考えに賛同するシェアハウス運営事業者と、そんなシェアハウスを作りたい方、福祉や医療の専門家、不動産やIT関係者、投資家などが連携し、新しいソーシャルグッドやセーフティーネットを作っていくプロジェクト。
駆け込み寺に駆け出していけることをイメージし、私達はそのプロジェクトを住宅確保要配慮者向けシェアハウス事業者連盟(通称:Kakedasu®|かけだす)という名前にしました。
ソーシャルグッドとは
ソーシャルグッドとは、社会貢献を目的とした事業活動や取り組み、またそれらを支援するサービスのことを指します。「社会を良くする」「社会の課題を解決する」という、世の中で肯定され応援される普遍的価値は、世界中に広がりつつあります。
セーフティーネットとは
「安全網」と訳され、網の目のように救済策を張ることで、全体に対して安全や安心を提供するための仕組みのことをいいます。日本の既存制度では、セーフティーネットが不十分とされており、子ども食堂やシェルターなどの民間の取り組みが注目されています。
住宅確保要配慮者向けシェアハウス事業者連盟(通称:Kakedasu®)がまず目指す、4項目
1.様々な事情により、各シェアハウスへ駆け込んでこられた方への適切な対応
2.駆け込んでくる方に対応するシェアハウスの負担軽減
3.ネットカフェへの寝泊まりや引きこもり、夜の仕事に従事しているなどの理由で、なかなか支援が行き届かない方へのアウトリーチ
4.プロジェクトに賛同するシェアハウスを立ち上げたい人へのサポート
参加することのメリット例
・駆け込んでこられた方がシェアハウス住民となることによる家賃収入増
・ソーシャルグッドなイメージを持つことによる、広報的なイメージアップ
・ソーシャルグッドやセーフティーネットを意識したシェアハウスを立ち上げたい方の情報収集や人脈づくり
・セーフティーネットや各種制度などの専門的知識やノウハウの共有
・東京アンブレラ基金の仕組みを活用した、今日泊まる場所がない方への宿泊費支援
団体概要
所在地:埼玉県さいたま市岩槻区
設立年:2020年1月(住宅確保要配慮者向けシェアハウス事業者連盟への名称変更:2022年9月)
会長:横山和希(一般社団法人こぐまの家理事長)
事務局長:中川峻一(コトハウス代表)
商標:「Kakedasu」(登録番号:第6315203号) 「現代の駆け込み寺」(登録番号:第6150939号)
参加団体:日本若者協議会